石油給湯器の交換時期を迎え「石油給湯器の4万キロと3万キロの違いで何が変わるのか」が知りたい人に向けた内容です。
もくじ
石油給湯器の4万キロと3万キロは燃焼能力
石油給湯器のキロ数の違いは燃焼能力の違いです。燃焼能力は一度に作ることができるお湯の量を指します。数字が高ければ高いほど燃焼能力が高く、お風呂が沸くスピードが速くなったり複数の蛇口で同時にお湯を使う時に便利です。
一般家庭用の給湯器は4万キロと3万キロの2タイプです。主流は4万キロで具体的なシェア率は不明ですが、直圧式の石油給湯器なら80%くらいの人が4万キロを採用していると思います。
4万キロと3万キロの根拠になっている計算式は以下の通りです。
給湯能力(kcal/h)=1時間の水量(L)×上昇温度(目標温度-現在水温)
石油給湯器の燃焼能力の選び方
台所とシャワーを同時に使うことが想定されたり、給湯を使いながら追いだきすることが想定される場合は4万キロの採用が推奨されています。
「複数の箇所で同時にお湯を使う」という場面がなければ、あとはお風呂を沸かすまでの時間くらいしか差がでないため、使用環境によっては3万キロでも問題ないです。
ただし石油給湯器の場合は4万キロが主流ということもあり、3万キロは製品のバリエーションが少ないというデメリットがあります。エコかどうか、お湯張り機能の有無なども検討していくうえで、希望する機能を持った石油給湯器は4万キロだけというケースが多いので注意が必要です。
燃焼能力のアップグレードとダウングレード
石油給湯器の交換を検討するうえで、なんとかして初期費用を抑えたいと思った場合に燃焼能力のダウングレードを検討する人も少なくありません。そこで4万キロと3万キロの大まかな金額について紹介します。
- 3万キロ:285000円
- 4万キロ:305000円
ノーリツのOTQ-G4702とOTQ-G3702で比較してみると、20000円の金額差があります。ただしこれはメーカーの希望小売価格のため、実際にはもっと安くなります。
仮に60%OFFの施工業者に依頼したとすれば20000円の金額差は8000円まで下がります。1万円弱の金額を抑えるために、この先10年間に渡って不便な思いをしなければならない可能性を考えたら、あまりおすすめしません。
なによりも石油給湯器の場合は「今まで使っていた4万キロ給湯器の3万キロバージョンがない」ということがあるので注意が必要です。