ノーリツ製給湯器のエラーE121は「給湯立ち消え安全装置作動(炎非検知)」のエラーです。
このページではE121の内容、考えられる原因、対処法について紹介します。
E121は給湯回路、E122はふろ回路、E123は暖房回路の給湯立ち消え安全装置作動(炎非検知)のため、内容としては同様です。
もくじ
E121の内容
給湯立ち消え安全装置作動(炎非検知)とは最初の点火は上手くいくものの、何らかの原因によって途中で火が消えてしまう場合のエラーです。
実際に火は消えなくても、それを基盤で検知できていないケースもあります。
E121は給湯器の使用年数によっては修理よりも買い替えた方がいい、深刻なエラーである可能性が高いです。
E121の考えられる原因
- ガス配管などの腐食や詰まりのせいで、燃焼の維持に十分なガスが供給されていない可能性があります。
- ガス電磁弁の故障やノズルの詰まりによって、ガスが正常に噴出されていない可能性があります。
- バーナーの故障や点火装置の故障が考えられます。
- バーナーや熱交換器が詰まっている可能性があります。
- 給湯器の燃焼に必要な酸素が確保できず、不完全燃焼を起こしている可能性があります。
E121が出た場合の対処法
ガスメーターでエラーが出ていないか確認する
ガスメーターでガスが遮断されている可能性があります。ガスメーターを確認して異常がないかどうかを確認してください。異常があった場合は、直ちにガス事業者に連絡してください。
LPガスをご利用の方は、LPガスの残量がなくなっていないかどうかも確認してください。
ガスメーターでエラーを出していてガスの供給が遮断されている場合、初期炎非検知のエラー(E111、E112、E113)が表示される場合がほとんどですが、一回目のエラーはE121になることがあります(その後はE111に変わります)。
設置状況に問題がないかを確認する
給湯器を囲っている場合、ちゃんと排気が外に出ているかどうかを確認してください。
もし囲いのせいで燃焼ガスがこもっている可能性がある場合、施工不良の可能性があります。この場合はメーカーよりも先に施工業者に相談した方がいいかもしれません。
屋内設置型の給湯器の場合は、排気筒に詰まりや変形がないかどうかを確認してください。
E121の修理料金概算
- 考えられる故障部品:点火プラグ、フレームロッド、イグナイタ、ガス電磁弁、電装基板
- 修理参考料金:12,000円~50,000円程度(出張費:上限3,300円+故障診断料を含む)
使用年数が経っているガス給湯器の場合、ガスの燃えカスが各部品に付着していることによる燃焼不良の可能性が高いです。症状が軽いものなら点火プラグの研磨や点火装置の交換、燃焼回路のオーバーホールで改善することがあります。
経年劣化でバーナーを含む大幅な部品交換が必要になる場合は、修理よりも交換・買い替えの方向で検討することをおすすめします。