このページでは自動湯張りの設定湯量がおかしい、設定したふろ湯量にならない、ふろ自動が溢れてしまうという症状について記載しています。
もくじ
設定したふろ湯量にならない時は?
考えられる故障内容
- 循環フィルターがゴミ詰まりしている可能性があります。
- 注湯電磁弁の経年劣化、故障の可能性があります。
- 水位センサの経年劣化、故障の可能性があります。
- 水位センサ内で水位が狂っている可能性があります。
注湯電磁弁、水位センサともに故障している場合は、部品を交換する以外どうすることもできません。
しかし、循環フィルターがゴミ詰まりしている場合や水位センサ内で水位が狂っているだけであれば、ユーザー側で簡単に直すことができます。
循環フィルターの掃除
循環フィルターにゴミが詰まっていると、給湯器の方で浴槽の栓がされているかどうかの判断ができず、お湯張りが途中でストップしてしまうことがあります。
この場合はフィルターを掃除してあげると、改善する可能性があります。
水位リセットのやり方
水位リセットは水位センサの搭載されている機種でのみ行えます。水位センサの搭載されている機種は全自動タイプ(フルオート)です。
お湯張り機能を持っているのは全自動タイプ(フルオート)か自動タイプ(セミオート)になりますが、いずれにしても取扱説明書に水位リセットの方法が掲載されているので、修理を手配する前に試してみてください。
以下にノーリツ製給湯器の一部機種の水位リセットのやり方を掲載しますが、使用しているメーカーやリモコンの機種によって水位リセットの方法は異なるので、正確な方法はご自身の取扱説明書をご覧ください。
水位が狂ってしまう原因
少しずつ狂ってしまうということもありますが、一番多いのは浴槽に水が入っている状態での停電です。
全自動タイプのふろ給湯器は水位センサの働きによって、浴槽内にどれくらいの湯量が入っているかを記憶・測定しています。この状態で停電が起こると記憶だけがリセットされてしまい、センサの中では湯量がゼロなのにもかかわらず、実際には浴槽内に水(またはお湯)が入っている状態になってしまいます。
この状態で改めて自動湯張りをしても誤差が生じているせいで、お風呂が沸いたアナウンスが鳴っても浴槽には少ししかお湯が入っていない、あるいは溢れるほどになっているというわけです。
水位リセットをしても症状が改善しない場合は、お湯張り部品(注湯電磁弁)の不具合か循環ポンプの不具合が考えられます。
注湯電磁弁の交換は20,000円程度、循環ポンプの交換は30,000円程度です。ただし部品の金額は機種によって差があり、単品の部品交換で済まない場合はさらに高額になることがあるので、あくまで参考程度にしてください。