記事内に広告を含みます

暖房回路の密閉式と半密閉式(開放式)の違いってなに?

暖房回路の密閉式と半密閉式(開放式)の違い メンテナンスの仕方や使用できる端末に差

このページでは暖房回路の密閉式と半密閉式(開放式)の違いについて記載しています。

暖房回路の密閉式と半密閉式(開放式)の違い

暖房回路が密閉されているか開放されているか

暖房ボイラーを使った暖房システムは「ボイラーで不凍液を温め、それを家中に循環させる」という仕組みになっています。この不凍液が普段から空気に触れているかどうかの差です。

密閉式は配管が密閉されているので、循環している不凍液が空気に触れることはほとんどありません。一方で半密閉式の場合はボイラー部分にリザーブタンクが設けられていて、循環している不凍液が空気に触れています。

密閉式と半密閉式はどっちがいいの?

どちらにも長所と短所があり、一概にどちらが良いとも言い切れません。暖房端末との相性に差があるので、どんな暖房端末を使いたいかによってどちらを選ぶべきかなのかが変わります。

密閉式のメリット・デメリット(半密閉式はこの逆)

  • 不凍液が汚れにくい
  • 別売りのポンプがなくてもある程度の循環能力を持つ
  • ユーザー側で不凍液が補充できない
  • エアーベント、膨張タンクなどの備品を要する
  • 温水コンセントが使えない

関連記事密閉式と半密閉式のメリット・デメリット

密閉式と半密閉式の見分け方

圧力ゲージの有無で見分ける

圧力計

一番見分けやすいのは圧力ゲージや膨張タンクがあるかどうかです。密閉式の場合、配管の圧力を高くしておく必要があるので上記画像のような圧力ゲージが搭載されています。

どこに設置されているかは各家庭によって異なりますが、多くは暖房ボイラー周辺や暖房回路の開閉ができるヘッダー周辺にあることが多いです。このゲージが確認できるのであれば密閉式と言えます。

暖房端末で見分ける

上記のような形状の物を温水コンセントと呼びます。温水コンセントは風が出るタイプの暖房端末「ルームヒーター」で多用されている設備ですが、これを利用しているのであれば半密閉式です(密閉式だと温水コンセントは利用できません)。