このページでは給湯器の安全装置をリセットする方法について記載しています。
もくじ
給湯器の安全装置をリセットする方法
基本的には操作リモコンの電源入り切り=安全装置のリセット方法
給湯器には多くの安全装置が搭載されており、種類によって様々な役割があります。極端に言えばエラーの種類によって「割と安全なものと危険なもの」があります。割と安全なものに関しては操作リモコンの電源の入り切りで復旧することが多く、何度か再発を繰り返されるとロックするということが多いです。
危険なエラーというのは安全上保護しなければならない可能性があるエラーという意味で、決して危険であるという意味ではありません。しかし給湯器としては「万に一つでもユーザーに危険が及ぶ可能性があるもの」として認識するため、操作リモコンの電源の入り切りでは復旧しないようになっています。
給湯器のリセットとしてコンセントの抜き差しは推奨できない
インターネット上で「給湯器 リセット方法」と調べると、安易にコンセントリセットを勧める記事が乱立していますがコンセントリセットは被害を拡大する可能性があるのでおすすめしません。
もしコンセントリセットが有効な手段なのであれば取扱説明書に記載されているはずですが、取扱説明書にてコンセントプラグを抜くことが推奨されているのは落雷の危険性がある場合のみです。
危険な状態かもしれない場合にエラーを出すような仕組みが取られているのに、そのエラーを強制的に解除して使用することがどれだけ危険かどうかを今一度考えてみてください。
エラーをリセットするのではなく、エラーを出さないようにすることが重要
最近の給湯器は、安全装置のエラーでなくとも同じ種類のエラーを連続して出してしまうとエラーがロックされてしまうような仕組みになっています。
例えば石油給湯器の灯油切れ、ガス給湯器のメーターでガスが遮断されていたという場合は、点火不良のエラーが出ますが、何度も繰り返すとE110やE111という点火不良のエラーがロックされてしまいます。こうなってしまうと原因が燃料だと気付いた時には既に遅く、燃料を復帰してもエラーがロックされてしまっているというわけです。
このような場合にはコンセントリセットでも問題ないのですが、原因が分からずにコンセントリセットを多用することが問題であり、多くのユーザーは「何が良くて何がダメなのか」を理解できません。一時的なものが原因のエラーは少なくありませんが闇雲に起動するのではなく、何度もエラーを出さないようにするような使い方をおすすめします。
操作リモコンの電源入り切りで解除できるもの
- 感震装置
- 安全装置のエラーの中でも一時的なもの
- 安全装置以外の部品のエラー(頻発するとロック)
単発のエラーの場合、大半は操作リモコンの電源の入り切りで復旧するようになっています。仮に安全装置のエラーであっても、部品自体の接触不良等の場合はリモコンのON/OFFで復帰することが多いです。ただし安全装置が完全に作動してしまった場合は、電源の入り切りでもコンセントリセットでも復旧することはありません。
電源の入り切りで復旧しなかったからと言ってコンセントを抜くことは、被害を拡大させる可能性があります。無闇なコンセントリセットはお控えください。