記事内に広告を含みます

給湯暖房機の不凍液って自分で補充できる?

給湯暖房機、暖房ボイラーの不凍液 自分で補充することって可能?

このページでは給湯暖房機、暖房ボイラーの不凍液はユーザー自身で補充できるかどうかについて記載しています。

給湯暖房機の不凍液って自分で補充できる?

  • 密閉式:暖房配管が密閉されていて、高い圧力が維持されている。
  • 半密閉式:暖房配管が解放されている。

暖房回路の配管方式には大きく分けて2種類存在します。密閉式において不凍液を補充する際は単に不凍液を入れるというよりも、押し込むという表現に近い補充方法になるため専用の機材が必要です。

半密閉式ならユーザー側でも簡単に不凍液を補充できるケースがあります

密閉式の場合は不凍液を補充した後で配管内を加圧しなければならないため、ユーザー側での負担は難しいと思われます。そもそも密閉式の場合は頻繁に不凍液を補充する必要はないのですが、補充する際はメーカーサービスへ連絡してください。

関連記事暖房回路の密閉式と半密閉式(開放式)の違いってなに?

不凍液の補充の仕方

不凍液を補充する場合は同じ不凍液を使用すること

不凍液には種類がありますが、別の種類の不凍液を混ぜて使用することができません。これまでに使用していた種類と同じものを追加してあげる必要があります。

メーカー純正の不凍液を使用しているとは限らないため、ご自身で不凍液を補充する場合は必ず何の不凍液が使われているのかを確認し、同じ不凍液を用意してください(必要に応じて施工店に確認することが必要です)。

ガス給湯暖房機の場合は原則として暖房水を補充する必要なし

ガス給湯暖房機の場合、不凍液が不足している時に給水回路から水を補給する機能があります。そのため正しい施工がされていて暖房回路から漏れがなければ、基本的にはE043を出すことはありません。

頻繁に補給が必要になると「漏れているのでは?」という判断になって暖房水漏れのエラー(E043とは別のエラー)を出します。E043が表示される場合は自動補水が機能していない可能性があるので、この場合は施工店に連絡してください。

ガス暖房機と石油暖房機の一部(かつ半密閉式)はユーザー側での補充が可能

不凍液補充方法

上記はノーリツ製暖房ボイラーの取扱説明書に掲載されている「不凍液の補充方法」を一部抜粋したものです。

説明書の手順では膨張逃し弁を開けて補充していますが、その横にリザーブタンクと繋がっている小さな穴があります。基本的にはリザーブタンクに補充してやれば、あとはボイラーが必要分の不凍液をリザーブダンクから引っ張ってきて使用するので、膨張逃し弁を開けて補充する必要はありません

暖房ボイラー内の圧力が高まっている時に膨張逃し弁を開けると、内部の不凍液が噴射される恐れがあるので注意してください。

補充する不凍液の量

現在どれくらいの不凍液が入っているかは、本体のフロントカバーにある「水位確認窓」から確認することができます。少し見にくいのでライトを当てたり、必要に応じてフロントカバーを外したりしてください。

水位確認窓のゲージは全体的に真ん中あたりにFULLの文字が印字されています。このリザーブタンクには膨張した不凍液が逃げて来たときに受け入れるという役割もあるため、不凍液を入れすぎると暖房ボイラーが燃焼した時に溢れてしまう可能性があります。

実際に不凍液を補充する量はLOWの少し上、ゲージ全体の半分以下で構いません。

FULLの位置が真ん中あたりにあって不安になるというユーザーが多いですが、熱された不凍液によって水位が増えるため、補充する量は最低限の方がいいです。

不凍液の交換時期、交換するタイミング

不凍液は劣化すると配管に悪影響を及ぼす可能性があるため、定期的な交換・入れ替えが必要です。暖房ボイラーの耐用年数は10年とされていますが、不凍液は2年~3年で交換することが推奨されています。

不凍液が劣化すると熱効率も落ちますし、暖房ボイラーの故障につながる恐れがあります。ボイラーが故障するならまだよくて、暖房配管が腐食したりすると厄介なことになるため、定期的にメンテナンスするのがおすすめです。

関連記事不凍液交換の時期とタイミングは?