ノーリツ製給湯器のエラーE111は「給湯点火不良(初期炎非検知)」のエラーです。
このページではE111の内容、考えられる原因、対処法について紹介します。
E111は給湯側、E112は風呂側、E113は暖房側の給湯点火不良(初期炎非検知)で、内容としては同様です。
もくじ
E111の内容
給湯点火不良(初期炎非検知)とは、最初の点火が上手くいかない場合のエラーです。
E111の考えられる原因
- ガスが供給されていない可能性があります。
- ガス電磁弁の故障やノズルの詰まりによって、ガスが正常に噴出されていない可能性があります。
- バーナーの故障や点火装置の故障が考えられます。
- 給湯器の燃焼に必要な酸素が確保できず、不完全燃焼を起こしている可能性があります。
E111が出た場合の対処法
ガスの元栓が開いているかどうかを確認する
給湯器のガス栓が開いているかどうかを確認してください。開いていなければ、きっちり止まるまで全開にしてください。ガス栓の位置は設置状況にもよりますが、壁掛けタイプなら給湯器底部の真ん中に接続されています。
ガスコンロなどの他のガス機器を使用している場合は、そっちの機械が正常に動くかどうかも確認してください。その場合は配管内のガスで少しは動作する可能性があるので、運転が30秒以上持続するかどうかも確認してください。
ガスメーターでエラーが出ていないか確認する
ガスメーターでガスが遮断されている可能性があります。ガスメーターを確認して異常がないかどうかを確認してください。異常があった場合は、直ちにガス事業者に連絡してください。
LPガスをご利用の方は、LPガスの残量がなくなっていないかどうかも確認してください。
排気閉塞や酸欠がないかを確認する
排気筒に変形がないか、排気口にゴミ詰まりがないか等を確認してください。屋外設置の給湯器で囲いの中に設置しているという場合は、ちゃんと排気が外に出ていけているかどうかを確認してください。
もし排気が外に出て行けず、燃焼のための酸素を確保できない状態になっていると燃焼不良を引き起こしている可能性があります。
E111の修理料金概算
- 考えられる故障部品:イグナイタ(点火装置)、ガス電磁弁、本体基板、点火プラグ、フレームロッド、バーナー
- 修理参考料金:12,000円~50,000円程度(出張費:上限3,300円+故障診断料を含む)
使用年数が経っているガス給湯器の場合、ガスの燃えカスが各部品に付着していることによる燃焼不良の可能性が高いです。症状が軽いものなら点火プラグの研磨や点火装置の交換で改善することがあります。
経年劣化でバーナーを含む大幅な部品交換が必要になる場合は、修理よりも交換・買い替えの方向で検討することをおすすめします。