ノーリツ製給湯器のエラーE661は「バイパス水量サーボ(バイパス水量調整弁)異常」のエラーです。
このページではE661の内容、考えられる原因、対処法について紹介します。
もくじ
E661の内容
バイパス水量サーボ(バイパス水量調整弁)異常とは、出湯温度を調整している部品が出すエラーです。
給湯器は熱交換器で設定温度を超える熱湯を作り、それに水を混ぜて設定温度になるように温度調整しています。このときに水を混ぜている部品のエラーです。
機種によってはE661を出さずに「出湯温度が設定温度通りにならない」という症状になることがあります。お湯がつめたくなるケースもあれば、お湯が熱くなるケースもあるので注意が必要です。
どちらかと言えばエラー表示せずに「設定温度通りのお湯が出ない」というケースが多いです。
E661の考えられる原因
- バイパス水量サーボ(バイパス水量調整弁)そのものが故障している可能性があります。
- 電装基板が故障している可能性があります。
E661が出た場合の対処法
直ちにメーカーに連絡してください。特に症状にムラがある場合(調子の良いとき・悪いときがある場合)、予期せず高温のお湯が出湯されるケースもあるため、使用の際は注意が必要です。
追い炊きは出来る可能性があるので、お風呂に入る際は浴槽内に水を貯めて追い炊きしてみてください。
E661の修理料金概算
- 考えられる故障部品:バイパス水量サーボ(水比例弁、分配弁)、電装基板
- 修理参考価格:18,000円~40,000円程度(出張費:上限3,300円+故障診断料を含む)
E661はほとんどがバイパス水量サーボの不具合ですが、たまに電装基板に原因がある場合があり、基板交換の方が高額修理になります。バイパス水量サーボ一点のみの交換で済むなら2万円弱で済むことが多いです。
ただし原因が経年劣化の場合、バイパス水量サーボと対をなす部品(水量サーボ)が存在するため、一緒に交換することがあります。この場合は25,000円~30,000円程度の修理になるでしょう。
給湯器の寿命は約10年のため、耐用年数に差し掛かっている場合は修理ばかりでなく、買い替えも含めて検討することをおすすめします。
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