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石油給湯器が灯油臭いのは故障?

石油給湯器が灯油臭いのは故障? 経年劣化と故障の見分け方

このページでは、石油給湯器から出るニオイ(灯油臭い症状)について記載しています。

石油給湯器が灯油臭いのは故障?

石油給湯器や石油ストーブは灯油を燃料にしているため、例え機械が新品の状態であっても灯油のニオイはします。ただし経年劣化でよくみられる症状として「灯油臭くなった」という症状があるのも事実です。

使用年数を重ねていくうえで徐々にニオイが強くなっていく傾向が強いため、ある日突発的に「急にニオイが強くなったように感じた」という場合は燃焼不具合等が起きている可能性があります。

灯油漏れの有無を確認

一番怪しいのはオイルホースの経年劣化

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灯油臭いという異変に気付いたら、実際に灯油が漏れていたというケースも珍しくありません。よくあるのはオイルホースが硬質化し、ひび割れ部分から灯油が漏れているというパターンです。

オイルホースはユーザー側での交換も簡単なので、修理費用を安くしたいという方はご自身で交換してみるのもおすすめです。

たまに屋外設置の石油給湯器にオイルホースを使用している現場もありますが、これは施工ミスです。屋外でオイルホースを使用すると硬質化が早まり、ホースがひび割れして灯油漏れしてくる可能性が高いので注意してください。

灯油漏れに気付いたら灯油を遮断するのが〇

灯油コック

灯油漏れに気付いたら、まずは灯油を遮断しましょう。灯油を遮断するのはオイルタンクがおすすめですが、場合によっては給湯器周辺に設けられているオイルコックでもOKです。

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灯油臭い場合の経年劣化と故障の違い

どこで灯油臭さを感じるかで大きく変わる

屋外設置の場合はやや難しいのですが、屋内設置の場合は煙突から出る排気筒からのニオイではなく、給湯器本体の周辺が灯油臭いかどうかである程度分かります。

夏場に窓を開けていて、そこに給湯器の排ガスが入り込んできて灯油臭さに違和感を感じるという人は少なくありません。しかし給湯器を設置している洗面所やボイラー室が灯油臭いという場合は注意が必要です。

排気筒、排気口周辺の異変は要チェック

あとは排気筒周りが煤けていないか、煤が積もっていないかも重要な判断基準となります。ただしこの場合は経年劣化でも少しずつ黒く変色しているのが当然のため判断がやや難しいです。

その場合は給湯器が動作している時に排気筒や排気口から煤(黒い物体)が出ていないかを確認してください。給湯器内部ですす詰まりを起こしている場合は、排ガスと一緒にすすの一部が出ることが多いです。

経年劣化による不完全燃焼の場合は修理よりも買い替えが〇

給湯器の寿命は約10年です。経年劣化で不完全燃焼が起こっている場合、修理をすると燃焼部品から熱交換器まで多岐に渡る大規模な修理になってしまいます。

その際の修理費用は非常に高く、修理をしてもまた別の箇所が故障してしまう可能性を考慮すると、修理するよりも新しい給湯器に交換した方がいいケースが多いです。特に7年以上使用している給湯器において、高額修理になる場合は本体交換も視野に入れて検討しましょう。

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