このページでは、灯油タンクのメンテナンスを怠ってはいけない理由について記載しています。
もくじ
灯油タンクのメンテナンスを怠ってはいけない理由
灯油タンクにも定期的なメンテナンスが必要
石油給湯器ユーザーであればお家に灯油を保管しておくタンクがあるはずです。灯油タンク、オイルタンク、ホームタンクなど呼び方は様々ですが、この灯油タンクにも定期的なメンテナンスが必要だというのはご存知でしょうか?
灯油タンクは内部で結露します。その結露が少しずつ溜まっていき一定量を超えると、石油給湯器をはじめとする石油機器の燃料通路部に水が入り込んでしまうのです。
燃焼機器の灯油通路部に水が入り込むリスクとは
本来灯油しか通らない部分に水が通ってしまうと、それだけで機器の故障に繋がりかねません。石油給湯器では燃焼不具合、エラーで言えばE110やE120などの点火不良系エラーや燃焼系エラーが出るような内容の不具合になります。
また、一度水が通ってしまった燃料通路部の部品は、時間が経ってから故障してしまうケースが非常に多いので、その場で急いで対処して正常になったとしても、最終的に部品交換が必要になってしまうケースが多いです。
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灯油タンクのメンテナンス方法
- 外装部に錆びや腐食がないかを確認する
- 定期的に水抜きを行う
灯油タンクのメンテナンスは主に上記2点です。
外部に錆びや腐食があるとそこから雨水が侵入する可能性があるので、屋外に設置されている場合は特に注意しましょう。屋外設置型の給湯器でも、使用開始から15年くらいの使用年数になると外装部がボロボロだったりしますが、灯油タンクも30年前後が耐用年数と言われており、一生使えるというものではありません。
そして内部の結露は完全に防ぐことが難しいため、定期的に水抜きをする方法が有効です。水抜きは灯油タンクの取り扱いをしている業者に依頼すればやってくれます。市販されている水抜き剤を使用するのも有効です。
灯油タンク内の灯油を切らしてしまった場合
灯油タンク内の灯油を切らしてしまった場合、灯油を補充するだけでは給湯器は動かないことが多いです。多くのケースでオイル通路部に空気が入ってしまっているため、エア抜きの必要があります。
エア抜きのやり方は給湯器の説明書にも記載されていますが、屋外設置の給湯器でなければオイルストレーナーが機器内部にあったりして、そこでエア抜きすることが難しいケースも少なくありません。
詳細は別記事にも書いていますが、ユーザー自身で行う場合はオイルセンサーを作動させないように気を付けてください。