このページでは、落雷直後から給湯器の調子・様子がおかしいという症状について記載しています。
もくじ
落雷が給湯器に与える影響は大きい
落雷があった地域では翌日に「給湯器の電源が入らない」という修理依頼が殺到するほど、落雷が給湯器に与える影響は大きいです。
主に影響を受けるのは電装部品で、基板が壊れてしまうことにより給湯器の電源が入らず、そのせいで修理も「まずは基板を交換し、電源が入るようになってから診断しないと正確な状況が把握できない」ということがあります。
落雷の影響を防ぐ方法
落雷の影響を受けないためには、雷が発生していることに気が付いた段階で給湯器の電源プラグを抜いておくことが有効です。これは給湯器の取扱説明書にも書かれている内容ですが、多くの人は実行していません。
コンセントプラグ抜くことで時計や設定がリセットされてしまうこともあり、なんか面倒くさいという気持ちも理解できますが、ユーザーの想像以上に給湯器における落雷被害は多いので注意しましょう。
近くの落雷に気付いたら、すぐに給湯器のコンセントプラグを抜くことをおすすめします。
ただし10年以上が経過しているような古い給湯器の場合、電源プラグを抜くことが故障の引き金になってしまうケースもあります。
保証期間内の落雷による故障は保証される?
落雷による故障は基本的には保証対象外
給湯器の製品保証は物によって差があり、1年~3年となっています。それら全てにおいて、落雷による被害を保証しているものはありません。給湯器の製品保証は「もし別の給湯器だったら壊れなかった」と言える場合のみに適用されます。
メーカーが故障の理由を説明できないようなものは、その給湯器だけの問題であり、別の給湯器なら発生しなかった故障に分類されるため、ユーザーに料金が請求されることはありません(年数が経過していれば経年劣化で片付けられるような故障も、購入してから一定期間はそれを言えないため)。
落雷で故障した場合、例え別の給湯器が取り付けられていたとしても同じように落雷の被害に遭っていたことが予想され、メーカーの方でも「落雷が原因です」と説明できてしまうため、メーカーによる製品保証ならびに保証延長は適用されないでしょう。
落雷が原因だと説明できるかどうかが重要
ただし落雷の場合、多くは「落雷の影響じゃないだろうか…」という疑いありきで診断となります。落雷のせいで電装部が故障したとは言え、基板が焦げている現場など滅多にありません。
このような状況で「落雷が原因のため、修理料金がかかります」とユーザーに説明したところで「落雷なんか無かった」と言われてしまったら、落雷の影響で故障したということを証明しなければならず、これは非常に難しいことです。
そのため、基本的には落雷は有償修理としながらも、実際には修理担当者の裁量に任せられている部分があります。
お家で火災保険などに加入している場合
メーカーの保証には期待できませんが、別で加入している火災保険などがあれば中身によって落雷による家財の故障が保証されているケースもあります。
この場合、保証会社の方で給湯器の交換部品の写真を欲しがることがあるため、修理業者を手配する前に保険の内容を確認しておきましょう。そこで知り得た情報を修理業者に伝えれば、部品を捨てずに取っておくとか必要な写真撮影などを行ってくれるはずです。