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給湯器からブーン、ブオーンという大きい異音が聞こえる

給湯器からブオーンという大きい異音が聞こえる 考えられる原因の解説

このページでは給湯器を使用すると「ブーン、ブオーン」という大きな異音、何かが回るような重低音が聴こえるという症状について記載しています。

給湯器から聞こえるブーン、ブオーンという異音の原因

  • ファンモータが経年劣化、故障している可能性があります。
  • 循環ポンプが経年劣化、故障している可能性があります。
  • 一時的なことが原因で、ファンモータや循環ポンプが異音を発している可能性があります。

ファンモータの経年劣化、故障

ファンモータとは、燃焼後の排ガスを外に出して燃焼に必要な酸素を取り込むための部品です。換気扇に似た部品のため、通常動作時から無音ということはありませんが、故障の前兆で音が大きくなることがあります。

もしE610等を表示していて電源の入り切りで使用できるようになっているという場合は、ファンモータが故障する寸前の可能性があります。

音の出るタイミングは給湯器を使用する前後、使用中、常に考えられるため、給湯器を動かしている間はずっと鳴っていたり、あるいは蛇口を閉じてからも異音が続くという場合はファンモータの可能性が高いです。

循環ポンプの経年劣化、故障

お風呂を沸かした時や暖房を使った時にだけブオーンという異音が確認できるという場合は、循環ポンプの経年劣化、故障の可能性があります。循環ポンプも普段から音を出す部品ですが、経年劣化で出力が低下してくると音が大きくなることがあります。

もしE643を表示していて電源の入り切りで使用できるようになっているという場合は、循環ポンプが故障する寸前の可能性があります。循環ポンプに原因がある場合は、蛇口でお湯を使う時には異音が確認されないケースが多いです。

一時的なもの

  • 強風
  • 凍結予防、固着防止

一時的な要因として、外で強風が吹いているときに負荷がかかってファンモータの音が大きくなることがあります。この場合は「夜に運転音が大きくて急いで修理依頼→翌日になって元通り」というケースが多いため、強風の日は次の日まで様子を見てもいいかもしれません。

また、音の大きさとは関係ありませんが、一部の給湯器では凍結や固着を防止する目的で、お湯を使っていないのにファンモータが回ることがあります。もし普段から異音を発しているファンモータが勝手に鳴ると驚いてしまうかと思うので、こういう事例があるというのも覚えておくのがおすすめです。

そして後述していますが、冬期間に浴槽を空の状態にしていると循環ポンプの音が大きくなることがあります。これは凍結予防動作によるもので、浴槽内の循環アダプターが埋まるくらいの位置まで水を貯めておくと軽減します。

ブオーンという異音の対処法

排気閉塞がないかを確認する

給湯器が燃焼した後の排ガスが正常に排出されていない場合、ファンモータの動作音が大きくなります。

排気筒や排気口に何か妨げがないか、排気筒に変形がないかを確認してください。石油給湯器のFE式を使用している場合は、排気筒先端の網が破損していないかどうかも確認してください。網が破損していると異物がファンモータ内に侵入している可能性があります。

給湯器本体から水漏れしている場合、機種や水漏れしている部品によっては排気通路部を塞ぐ可能性があります。この場合は不完全燃焼に繋がるため、直ちにメーカーに連絡してください。

凍結予防の可能性がある場合

凍結予防動作でふろ循環ポンプが動作している場合、もし浴槽内を空っぽにしているのであれば、浴槽内の循環口が隠れるくらいの水を入れてもらうことで音が小さくなる可能性があります。

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一時的なものでなければ経年劣化の可能性大

強風が吹いて一時的にファンモータに大きな負荷が掛かったとか、凍結予防が働いたという一時的なものを除き、基本的には異音を発する部品の故障前兆か、異音を発する部品に何かしらの妨げがある可能性が高いです。

一時的なものや排気筒や排気口に衣類などが絡んでいた等の場合を除き、ユーザー側での対処は難しいため直ちにメーカーに連絡してください。

エラーも出さず「音が大きいだけで普通にお湯が使える」という場合でも、それが不完全燃焼等の現象に繋がる可能性があります。事故に繋がることは考えにくいですが、そこで無理やり使ったことによって修理の範囲が広くなってしまう可能性があるため、原因の特定ができない場合は直ちにメーカーに連絡してください。

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給湯器の寿命は約10年

給湯器の寿命は約10年です。使用開始から7年以上が経過している場合は、機器寿命を迎えている可能性があります。

異音は経年劣化で見られる症状ですし、故障の前兆でもよく見られる兆候です。場合によってはお湯が使えなくなってしまう可能性も高いため、本体交換も含めてすぐに修理を検討することをおすすめします。

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