このページでは給湯器のリセットを多用するのが危険な理由について記載しています。
もくじ
給湯器のリセット方法
給湯器のリセット方法として用いられるのがコンセントリセットです。給湯器のエラーはリモコンの電源入り切りで復旧しないことがあり、その時にエラーを消すためにコンセントプラグを抜き差しするということをする人がいます。
しかしこの方法は給湯器の取扱説明書には掲載されていません。その理由は間違ったシチュエーションでコンセントリセットを多用すると、二次被害に繋がる恐れがあるからです。
給湯器のリセットを多用するのが危険な理由
何かしらの原因があってエラーを表示している
給湯器がエラーを出して停止するのには必ず理由があります。その原因が一時的なものなのかどうなのかは分かりませんが、もし給湯器が「これ以上動くと故障してしまう可能性がある」というブレーキの意味でエラーを出して停止した場合、リセットをして動かすのは得策とは言えません。
例えば石油給湯器において点火不良のエラー(E110)が出ていて、その原因が灯油切れにあったとしましょう。灯油通路部に灯油がなくなってしまうことで電磁ポンプがバチバチ音を立てながら空回りしてしまっている状況です。
このときにエラーを無視して何度も動作させると、電磁ポンプの故障につながる恐れがあります。
コンセントプラグを抜くのは雷が鳴っているときだけ
給湯器のコンセントプラグを抜くのは雷が鳴っているときだけです。雷が鳴っている場合でもコンセントを抜いていないという人が多いような気がしますが、これに関しては取扱説明書にも記載があります。
コンセントリセットしても問題ない例
例えば給湯暖房機でE043(不凍液不足)のエラーが表示されたとします。何度もリモコン電源のON・OFFを繰り返すとエラーがロックされてしまうのですが、そこで初めて不凍液が不足していることに気付き、不凍液を補充した後でコンセントリセットする分には問題ありません。
ちゃんと原因が分かっていて、その原因を改善した後で試運転するためにエラーを強制解除するのはOKです。何かの不具合が生じていて、その内容が分からない人がリセットを多用するのは危険なのでやめてください。
給湯器内部で漏電安全装置が働いている場合にコンセントリセットを行うと、家のブレーカーが作動する恐れがあるので特に注意が必要です。
分からない時はメーカーに連絡
リセットしてもいいかどうか分からない場合は、メーカーに連絡してください。
実際にリセットしてもいい状況かどうかは現場を見てみないことには断言できないことが多いですが、中には「それなら大丈夫」という例がいくつか存在します。それに該当する場合であれば、オペレーターの方からコンセントリセットの指示があるはずなので指示に従ってください。