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給湯器が不完全燃焼している時の症状

このような場合は注意! 給湯器が不完全燃焼している時の症状

このページでは、給湯器が不完全燃焼している時の症状について記載しています。

給湯器が不完全燃焼している時の症状

燃焼時のにおいが強い

給湯器が燃焼すると石油給湯器の場合は灯油のにおいがしますし、ガス給湯器の場合はガスのにおい(厳密に言うとガスのにおいとはまた違うにおい)がします。

これは新品の状態でも多少はにおいがするのですが、不完全燃焼している状態のにおいは非常にきついです。ガス給湯器なら目に染みるようなこともありますし、鼻水が止まらなくなることもあります。

黒煙が出る

主に石油給湯器が不完全燃焼した時に多い症状で、ガス給湯器でも灰色のような煙が出ることがあります。寒い時期の白い煙(水蒸気)は正常ですが、これ以外で排気に色が付いた状態は、給湯器に何かしらの不具合が生じていることを疑うべきでしょう。

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給湯器の燃焼音が大きい、燃焼音がおかしい

給湯器が酸欠状態になると「バフッバフッ」という音を立てながら燃えるケースがあります。大抵は強烈なにおいや黒煙を伴っていることが多いですが、このような音が確認できた場合は直ちにメーカーを手配してください。

それ以外にも「ブーン、ブオーン」という音を立てながら燃えている場合は、ファンモータの動力低下による酸欠の可能性があります。ファンモータが経年劣化した場合に必ずしもエラーを出すとは限らないため、エラーがなくてもブーン音が大きい場合は修理・点検依頼することをおすすめします。

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不完全燃焼の原因

  • 給湯器の経年劣化
  • 給湯器内の水漏れによる排気閉塞
  • 排気筒の変形・破損
  • 施工不良による酸欠

給湯器の経年劣化

不完全燃焼の原因として最も多いのが経年劣化です。熱交換器やバーナーの詰まりによって排ガスが排出されにくくなっているときによく起こります。

また、経年劣化による水漏れが原因で、漏れた水が排気通路部を塞いでしまうことがあります。こうなってしまうと排気ガスが外に出ていくことができず、新鮮な酸素ではなく排気ガスを使って燃焼してしまうことになり、場合によっては一酸化炭素中毒のリスクも出てくるため注意が必要です。

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排気筒の変形・破損が原因の酸欠

排気筒が潰れてしまって酸欠を起こしているというケースもあります。

排気筒以外にも屋外設置床置きタイプの給湯器で、雪国において「隣のお家の屋根から落ちてきた雪によって排気口が塞がれる」というケースが少なくありません。豪雪地帯ではよく見られるシチュエーションのため、定期的にチェックしてみてください。

施工不良による酸欠

新しい給湯器が不完全燃焼を起こす場合は、ほとんどが施工不良です。

特に「屋外給湯器を変に囲ってしまって酸欠状態になる」というケースが非常に多いため、給湯器の交換業者を検討する場合は工事保証のある施工業者に依頼することをおすすめします。

不完全燃焼は高額修理になりがち

熱交換器、バーナーは給湯器部品の中でトップの高額修理になる

給湯器の部品は機種によって値段が大きく異なりますが、ほぼすべての給湯器で高額な部品は「熱交換器、バーナー、電装基板」というのが相場です。不完全燃焼の場合、燃焼不良と同時に熱交換器にすすが詰まってしまうことが多く、ほとんどのケースで熱交換器とバーナーの交換・調整修理が必要になります。

すす詰まりを引き起こした熱交換器は掃除でも可能な場合がありますが、掃除だとまたすぐ詰まってしまう恐れがあり、交換が必要か掃除で済むかは現場判断となります。

給湯器の寿命は約10年

給湯器の寿命は約10年です。使用頻度によって左右されるため、多くの一般家庭では7年~10年が給湯器の機器寿命の目安となっています。

これくらいの時期に差し掛かっている給湯器において、熱交換器やバーナーの修理交換をすることは得策とは言えません。次々に故障が続いてしまった場合、高額修理をした後だと「途中で修理を諦めて新しい給湯器に交換する」ということができなくなってしまいます。

最終的に「新しい給湯器に買い替えられるだけのお金を修理につぎ込んでしまった」というケースも少なくないため、使用開始から7年以上が経過している給湯器で不完全燃焼を引き起こした場合は、新しい給湯器への買い替えがおすすめです。

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