このページでは石油給湯器のエア抜き(空気抜き)作業のやり方について記載しています。
もくじ
石油給湯器のエア抜き(空気抜き)作業のやり方
なるべく給湯器に近い位置で空気抜きするのがおすすめ
給湯器外装部にはオイルストレーナーが搭載されていることがあるので、ここでネジを緩めて空気を抜く方法が最も簡単なエア抜きのやり方です。これなら一般ユーザーでも十分に可能でしょう。
ただし壁掛け石油給湯器だとストレーナーが搭載されていない機種も多く、その場合は送油配管を外してエア抜きをするか、オイルコックの部分でエア抜きをするかになります。
原理を理解していれば簡単ですが、DIY等にも縁のないユーザーが挑戦するには難しいかもしれないので、そのような場合にはメーカーに連絡することをおすすめします。
給湯器内部での空気抜きはおすすめしない
給湯器の機種によっては、フロントカバーを開けた内部にストレーナが搭載されているケースがあります。機器内部で空気を抜く場合、もし灯油を漏らしてしまうとオイルセンサが作動する原因になるため、これはおすすめしません。
オイルセンサは少しでも灯油が触れるとE800を表示して給湯器を停止させてしまい、部品交換をするまでお湯が使えなくなってしまいます。これを避けるためにも、給湯器内でのエア抜き作業はしないようにしてください。
灯油を切らしたらエア抜きが必要になる理由
灯油を切らすと灯油配管に空気が入ってしまう
オイルタンクに灯油がなくなってしまうと、本来は灯油で満たされていた送油管に空気が入り込んでしまいます。その状態で灯油を入れても送油管内には空気が満たされているため「石油危機を動作→灯油がこないで空気ばかりくる→点火不良を繰り返す」となってしまいます。
こうなってしまうと空気が抜けない限りは燃料不測の状態とほとんど変わらないので、灯油配管の空気を抜くことが必要です。
ポンプが空打ちするとポンプの故障に繋がる恐れがある
給湯器の場合は送油配管から灯油を引っ張ってバーナーに送り出すための電磁ポンプが搭載されており、この電磁ポンプに空気が絡んでしまうと空打ちとなりバチバチという非常に大きな音を発生させます。
本来なら灯油が潤滑油のような役割をする場面でも、空気が入り込むことによって影響を受けることは必至で、最悪の場合は電磁ポンプの故障に繋がる可能性もあるため注意が必要です。