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給湯器から水漏れの症状で考えられる原因

給湯器から水漏れの症状で考えられる原因 水漏れを引き起こす原因で多いモノとは?

このページでは、給湯器から水漏れしてくる場合の原因について記載しています。

給湯器の水漏れの原因

経年劣化によるOリング(パッキン)の劣化

給湯器のパイプや部品の繋ぎ目にはOリングと呼ばれるゴム製のパッキンが使用されています。経年劣化等によってゴムの弾力性が失われると、水漏れ効果が弱まって水漏れしてくるケースが多いです。

部品代が50円~100円程度の物が多いこともあって、修理の明細を見た時に「部品が安いのに作業料が高くて損をした気持ちになる」というユーザーも少なくないようですが、交換作業は決して簡単とは言い難いことが多いです。

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経年劣化によるピンホール

経年劣化による金属疲労により、水通路部のパイプや熱交換器に穴が空いてしまうことがあります。給湯器内部の水通路部は主に銅で構成されていますが、何度も熱くなったり冷めたりを繰り返すことで少しずつ変形し、最終的に穴が空いてしまうことも決して少なくありません。

経年劣化によるお湯張り部品、減安弁の故障

経年劣化によってお湯張りの部品や減圧弁・安全弁が故障して水漏れをしてしまうというケースもあります。

特にお湯張りの部品に関しては給湯器の不具合の中でも多い故障の1つで「循環口からポタポタ水が漏れてくる」という場合は、大体お湯張りの部品で水が止められていないことが原因です。

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減圧弁や安全弁からの水漏れは、石油給湯器の貯湯式の場合に多い故障内容です。施工会社によっては給湯器を交換する際に減圧弁と安全弁を再利用するケースもあり、新品の給湯器でも水漏れの修理依頼がされることもあります。

ちなみに安全弁は逃し弁とも呼ばれていますが、ここから水が逃げていくという内容については仕様でもあり、故障の可能性もあります。燃焼中にちょろちょろ水が流れる分には故障ではありませんのでご注意ください。

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減圧弁、安全弁

井戸水・地下水などの使用

井戸水や地下水を使用している場合、給湯器内部の腐食を招きやすいことで水漏れに繋がるケースが非常に多いです。そのため各給湯器メーカーでは、地下水利用のユーザーに対して保証が適用されない旨を取扱説明書等にも記載しています。

水道水でも地域によってはカルシウムなどの成分が多く含まれており、給湯器にとって好ましくない水質の場合は水漏れに繋がるケースがあります。これらの場合は、給湯器内部の水通路部に銅ではなくステンを使用している機器本体を選定するのが効果的です。

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凍結破損

給湯器を凍結させてしまった場合は、内部で凍った水が膨張して樹脂部品や銅部品を破損させます。

主に未入居物件でブレーカーを落として水抜きをしなかったことが原因であることが多いですが、一般ユーザーでも「正月などの規制でブレーカーを落として水抜きをしなかった」とかバランス釜の水抜きを忘れて凍結破損させてしまうケースが多いです。

これらの全ては水抜き作業をすることで防ぐことができます。

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水漏れのほとんどはユーザー側ではどうしようもない

水漏れの多くの原因は経年劣化によるものであり、ユーザー側ではどうしようもないことが多いです。給湯器は10年以上使えて当然という物ではなくなっており、多くの家庭で7年~10年の間に機器寿命を迎えています。

1箇所から水漏れが発生した場合はその他の部品からも同様に水が漏れてくる可能性を理解し、そのうえで修理するのか本体交換するのかを検討してください。