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給湯暖房機の寿命・耐用年数は10年

給湯暖房機の寿命・耐用年数は10年

このページでは給湯暖房機の寿命・耐用年数について記載しています。

タイトルには給湯暖房機(暖房機能付き給湯器)とありますが、暖房専用機や暖房ボイラーも内容は非常に近いので合わせて説明しています。

給湯暖房機、暖房機の寿命・耐用年数は10年

給湯暖房機および暖房機の寿命・耐用年数は概ね10年程度です。とは言え、5人家族と1人暮らしの給湯器が同じ10年ということではなく、ちゃんとした計算式と根拠があります。

項目条件
家族構成4人世帯
用途床暖房・脱衣室洗面室暖房・浴室暖房浴室乾燥・浴室衣類乾燥・ミストサウナ
使用期間冬季:116日(11月17日~3月12日)365日(1日/週)
温水温度60℃・80℃
熱源機運転時間年間1036時間
熱源機燃焼時間年間775時間

こちらが給湯暖房機(複合機)の設計標準使用期間です。計算方法が少し特殊で、1日〇時間という分かりやすい指標になっていません。床暖房などは冬期間しか使用しませんが、浴室乾燥等は年間を通して使用することを想定しています。

いずれにしても年間で運転時間が1036時間、燃焼時間が775時間というのが一つの指標です。

使用頻度・使用環境・設置場所が標準的な使用条件と異なる場合、または、業務用等本来の目的以外の方法で使用された場合は、本体に記載の設計上の標準使用期間よりも短い期間で経年劣化が起きる可能性があります。

項目条件
家族構成4人世帯
住宅種類一般住宅
暖房期間180日(冬季)
暖房運転時間11時間/1日(暖房期間での平均)
電源電圧・周波数AC100V・50/60Hz

一方こちらが暖房機(専用機)の設計標準使用期間です。1日11時間の計算で180日×10年となっています。

暖房の使用時間についてはお住まいの地域によっても大きく変わるでしょうし、ライフスタイルや暖房端末によっても大きく左右されるので、給湯器以上に「あくまで設計標準使用期間」と捉えてください。

設計標準使用期間に関する説明(ノーリツ)

本製品は、設計上の標準使用期間を10年と算定しております。設計上の標準使用期間とは、標準的な使用条件の下で、適切な取り扱いで使用し、適切な維持管理が行われた場合に、安全上支障なく使用することができる標準的な期間として設計上設定される期間で、製品毎に設定されるものです。

ガス温水暖房熱源機の設計上の標準使用期間について

設計標準使用期間に関する説明(リンナイ)

ガスふろ給湯器、ガス給湯器、ガス瞬間湯沸器、ガスふろがま、ガス給湯暖房用熱源機は、設計標準使用期間を10年(業務用タイプは3年)と算定しており、適切な点検を行わずにこの期間を超えて使用すると経年劣化による発火・けが等の事故に至る恐れがあります。

設計標準期間の算定の根拠について

不凍液の交換時期は2~3年に一度

暖房ボイラーには不凍液が使用されているケースがほとんどですが、この不凍液も経年劣化するため、劣化する前に交換が必要です。そしてこの交換時期・タイミングは、2年~3年に一度と言われています。

不凍液(熱媒体)を使用する目的は、凍結防止と機器の腐食防止のためです。使用条件にもよりますが、早い場合は2~3年で腐食防止性能が限界に達することもありますので、機器のためにも3年くらいで交換してください。(ロングライフ不凍液(LL不凍液)をご使用の場合は10年)

※不凍液の種類につきましては、ご使用製品の取扱説明書をご確認ください。

NORITZ – 不凍液の交換は必要でしょうか。

不凍液には不凍性・防腐性という2つの性質があり、これが失われてしまうと給湯器のみならず、お家の中の暖房配管に大きな影響を与えてしまいかねません。

ユーザーによっては不凍液の交換が必要なことを知らず、給湯器や暖房端末が故障して初めて不凍液の交換が必要であることに気が付くケースも少なくないため、本記事を読んだ読者の方はくれぐれも注意してください。

関連記事不凍液交換の時期とタイミングは?

2009年4月以降、使用10年の給湯器は点検対象に

給湯暖房機の種類にもよりますが、使用から10年近くになった給湯器は点検の対象となりました。給湯暖房機を設置した時に所有者登録を行っていれば、9年目のあたりでメーカーから点検の案内が送られてきます。

また、所有者登録をしていない場合でも給湯器の操作リモコンにエラー表示が出て点検時期を知らせてくれる機能もあります。

点検はすべて有償で各メーカーそれぞれ10000円前後の費用が発生するため、点検を受けるかどうかはユーザー次第です。経済産業省ではなるべく点検を受けてほしいというスタンスですが、2021年現時点では義務化でもなければ点検を受けなかった場合の罰則等もありません。

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