このページではバランス釜(ガスふろがま)の凍結防止策「水抜き」のやり方、バランス釜を水抜きする方法について記載しています。
以下、浴室設置タイプのガスふろがまも「バランス釜」として統一させていただきます。
もくじ
バランス釜の水抜きの必要性
バランス釜には凍結予防機能がない
バランス釜内の水通路部は水で満たされていますが、水は凍ることで膨張します。その膨張した水(氷)によって、給湯器内の水通路部のパイプや部品などが破損してしまいます。
給湯器には凍結予防ヒーターが搭載されていたり、一定気温以下を検知するとポンプが動作する仕組みがありますが、バランス釜は電池で動作しているということもあり、このような凍結予防機能は搭載されていません。
ゆえに外気温が寒くなるような冬期間は、ユーザー自身による水抜き作業が必須となっています。
バランス釜は非常に凍りやすい
バランス釜の凍結を防ぐには浴室を凍らない温度に保つか、バランス釜内の水を抜くかです。バランス釜を設置しなければならないような現場状況で、浴室に乾燥機が付いていることは考えにくいため、浴室にストーブを持っていくよりはバランス釜内の水を抜いた方が早いでしょう。
特にバランス釜の場合は気温の影響を受けやすく、給湯器よりも内部の水量が少ないため凍りやすくなっています。しかし水抜きさえすれば凍って膨張してしまうものがなくなるため、バランス釜の凍結破損を防ぐことができます。
バランス釜の水抜きのやり方と注意点
バランス釜の水抜きの具体的な方法
- バランス釜への入水を止める
- バランス釜のカラン、シャワーを全開放にする
- バランス釜の給水水抜き栓を開けて空気を入れる
基本的には上記の3つが出来ていれば問題ありません。
使用している機種ごとに水抜き栓の位置は異なりますが、それぞれ取扱説明書に詳しい図が掲載されているはずです。以下にノーリツ製GBSQ820-Dの詳しい水抜き手順について引用しておきます。
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バランス釜を水抜きする際の注意点
水抜きするのを忘れて凍結させてしまうというのも一つのあるあるですが、もう一つ「水抜きしたのを忘れて空焚きしてしまう」というのもあるあるの一つです。
通水していないバランス釜に点火してしまうと、内部の銅が直で熱されてしまうので安全装置が作動します。安全装置が作動すると原則として部品交換が必要になるため、こちらも注意が必要です。
水抜きをし忘れたことによる凍結破損は保証対象外
バランス釜の水抜きをし忘れて凍結破損してしまった場合は保証対象外です。購入して間がない新品同様の状況でも、修理をするのにはお金がかかってしまいます。
貸家に住んでいるという方でも、凍結破損の場合は大家さんから請求されるケースが多いので注意してください。
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寒冷地に住んでいる場合、冬の期間は5℃を下回るようであれば使用時以外は常に水抜きしておくくらいが丁度いいです。