このページではパネルヒーターの全部が温まらない症状について記載しています。
上下半分や左右半分などパネルヒーターの一部が温まらない症状はこちら
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もくじ
パネルヒーターの全部が温まらない症状
パネルヒーターの全部が温まらないという場合、多くは根本的な部分に原因があります。パネルヒーターの一部が温まらない症状とは異なり、熱源機で温められた暖房水が全く流入していないことになるので、まずは以下に記載している3点を確認してみてください。
温まるパネルヒーターがあるかどうか
暖房端末にパネルヒーターを採用している場合、複数のパネルヒーターが設置されていることがほとんどです。
3枚のパネルヒーターが設置されている場合、1枚のパネルヒーターだけが全部温まらないのか、3枚全部のパネルヒーターが温まらないかによって症状や考えられる原因は変わってきます。
正常なパネルヒーターもあるという場合は熱源機に原因があるとは考えにくく、そのパネルのみに起きている問題の可能性が高いので、直ちにパネルヒーターのメーカーにお問い合わせください。
熱源機はしっかり動作しているか
まずは熱源機(暖房ボイラー)がしっかりと動作しているかどうかを確認してみてください。多くの家庭で熱源機には操作リモコンがあるかと思います。そこで「エラーが出て止まっていないか、しっかり燃焼しているか」を確認してみてください。
燃焼しているかどうかについては、多くのリモコンで「燃焼時は火のマークを表示する」という仕様になっていますが、詳しくはリモコンの取扱説明書を確認してください。
パネルヒーターのバルブは開いているか
各パネルヒーターには暖房水の流量を調整するバルブがあると思います。このバルブが開いているかどうかを確認してみてください。パネルが全く温まらないという場合は、全開にしてどうなるかも合わせて確認してみるといいです。
もしバルブ付近の金属部分を触ってみて熱を感じるようであれば、パネルヒーターの手前までは熱い暖房水が来ているという判断になり、熱源機には問題がなさそうだということが言えますが、非常に熱くなっている可能性があるので確認する際は火傷しないように気を付けてください。
熱源機、バルブともに異常がない場合
- 暖房回路に詰まりがあり、パネルヒーターまで暖房水が循環していない
- 熱源機は燃焼しているが循環ポンプ等に不具合があり、パネルヒーターまで暖房水が循環していない
- パネルヒーターのバルブは開いているが、それは見かけ上で内部的には閉まった状態になっている
熱源機、バルブともに異常が見られない場合、上記にあるような少し深い部分で不具合が出ている可能性が高いです。これはユーザー側での判断が難しいため、メーカーサービスによる点検を受けた方がいいでしょう。
熱源機とパネルヒーターの製造メーカーが異なる場合、ある程度の症状を調査することによってどちらに原因があるかを判断できる可能性があります。間違った方のメーカーに依頼してしまうと無駄に出張診断料が発生してしまうため、ユーザー側でも調べられる部分は調べてみるのがおすすめです。