ノーリツの安心プランS｜メリットとデメリット

このページではノーリツ製給湯器の保証延長サービス「安心プランS」に加入することで得られるメリットとデメリットについて掲載しています。

安心プランSとは？

給湯器を新品で購入すると1年または2年の製品保証が付いてきます。通常製品は1年保証、BL認定品は2年保証となっており、たまに特殊条件を満たすことで3年になるケースもあります。

この製品保証は給湯器購入時、使用開始日から適用される保証ですが、別途料金を払うことでこの保証期間を延長できる制度があります。ノーリツ製給湯器で言うこの保証延長を「安心プランS」と呼びます。

安心プランSは「5年、7年、10年」の3つの保証期間が選べます。選んだ年数、そして使用している給湯器の種類によって保険料は変わりますが、基本的には年数は長ければ長いほど、給湯器は多機能の物の方が支払う金額は高くなりがちです。

これは保証期間内ならいつでも加入することができます。通常製品なら1年以内、BL認定品なら2年以内に申し込めばOKです。

安心プランSの最大のメリットは「保証期間内に起きた給湯器の故障修理が無料になる」という点です。給湯器の修理は機種や故障個所にもよりますが、部品を一点交換するだけで2万円近い修理費用が発生します。

基盤やバーナー、熱交換器の交換が必要になると修理費用は5万円を超えることも珍しくないため、わずかな保証料でこのリスクが避けられるというのが安心プランS最大のメリットです。

保証期間7年と10年の間には大きな金額差がありますが、理由は大きく2点です。1つは給湯器の機器寿命に関することで、給湯器の故障は7年を超えてから一気に増えるからというもの。

もう1つは「満了前点検を含んでいる」というものです。給湯器は特定保守製品という分類になっており、10年が経過してその給湯器をまだ使用したいという場合は、専門家の点検を受けるようなルールが設けられました。

これは義務ではありませんが、給湯機メーカーではなく経済産業省によって推し進められたもので、安全上のルールとなっています。この点検を受けるには本来なら1万円ほどの点検料が発生するのですが、安心プランSの10年点検にはこれが入っているので、10年経った給湯器を引き続き使用するという場合でも安心です。

お申し込みハガキを入手する

お近くのノーリツ営業所やノーリツサービスに連絡してください。

お申し込みハガキを記入し、郵送する

必要事項を記入して、切手を貼らずに投函してください。

払い込み用紙の受け取り

ノーリツから料金を明記した払い込み依頼票(振込用紙)が届きます。

保険料の振り込み

払い込み依頼票に明記された金額を振り込んでください。振込手数料はユーザー負担です。振込後に保証期間の変更はできません。

保証書・保証シール受け取り

入金後約2週間で保証書と保証シールが送られてきます。

サービスの開始

保証書は大切に保管し、保証シールは給湯機本体や給湯器リモコンの近くに貼ってください。

安心プランSに申し込む場合は、専用のパンフレットに付属しているハガキに必要事項を記入し、それをメーカーに郵送する必要があります。パンフレットはノーリツの営業所にありますし、ノーリツのサービスに依頼しても問題ありません。

営業所が近くにない場合、よくわからない場合の安心プランSのお問い合わせ先については以下の通りです(平日9:00～17:30まで)。

安心プランSで保証されるのは通常故障のみです。通常故障は使用環境やユーザーの使用方法、施工に問題がない場合の故障を意味しています。ユーザーの使い方が悪くて故障するケースや災害での故障は保証されていません。

ユーザーの使用方法が悪くて故障するケースには、物理的な破壊以外にも「浴槽内の循環アダプターの手入れ不足による循環不良」などが挙げられます。

そしてエコジョーズやエコフィールなどの高効率型給湯器を使用している場合、一定時間動いた後で交換が必要になる「中和器」という部品があります。これは給湯器を一定時間使用した際に部品としての寿命を迎えるため、これは安心プランSで保証されていません。

中和器は平均して約7年前後で交換が必要になるケースが多いですが、この時は実費での交換になるので注意してください。

安心プランSに加入できるのは製品保証期間内に限られていますが、保証される年数は使用開始日からになります。つまり通常製品を使用し始めてから、すぐに安心プランに加入した場合と1年ギリギリで加入した場合とで、保証される日数に差は出ません。

加入してから保証されると勘違いし、ギリギリまで待ちすぎて保証期間が過ぎてしまい、安心プランSに加入できなかったという例もあるので注意してください。