お風呂の温度がぬるい、追い炊きがすぐ止まる時の原因

このページでは追い炊きしてもお風呂の温度が設定温度にならない、お風呂がぬるいという症状について記載しています。

エラーの有無を確認する

お風呂のお湯が極端にぬるい、追い炊きが途中で止まってしまうという場合は、給湯器がエラーを出して停止している可能性があります。E252やE632を出しているという場合はそれぞれで適切な対処を行い、それでも改善しなければメーカーに連絡してください。

最も多いのは循環フィルターの手入れ不足による循環不良でのE632や、冬期間の追い炊き配管凍結によるE632です。

以下では「エラーが出ないのにお風呂の温度がぬるい」という症状にスポットを当てて解説します。ぬるいと一口に言ってもその度合いは様々なため、3つのパターンに絞って解説します。

浴槽内の循環フィルターが汚れていると、給湯器と浴槽の間でお湯がうまく循環できないことがあります。これによって給湯器で温められたお湯が浴槽内に入らず、そのまま給湯器に戻ってしまうことがあります。

こうなると給湯器では設定温度のお湯が戻ってきたと判断し、追い炊きを停止させます。この時エラーは出ません。循環フィルターには髪の毛や衣類の繊維くずなどが付着しやすいため、こまめにブラシ等を使って掃除してください。

以下に循環フィルターの掃除方法の一例を掲載していますが、循環アダプターの種類は各家庭で異なるため、同じようにして取り外しやお手入れが可能とは限らないので注意してください。

循環フィルターが斜めになっていたりすると、ゴミ詰まりの時と同様の症状になることがあります。フィルター掃除の後は、必ず正しく装着するようにしてください。

目で確認しただけでは若干のズレに気付けないことがあります。お風呂がぬるいという症状が出ている場合は、必ず一旦フィルターを取り外して再装着するという作業を行ってください。

created by Rinker

スクラビングバブル (Scrubbing Bubbles)

にごり系、乳白色の入浴剤を使用してから調子がおかしいという場合は、給湯器内部で温度測定をしている部品に入浴剤成分が膜を張っている可能性があります。

症状が重くない場合(追い炊きボタンを押したときに多少循環するのであれば)、配管洗浄剤や配管クリーニング機能を使用することで改善する可能性があります。それでも改善しない場合は直ちにメーカーに連絡してください。

設置状況によって変わりますが、給湯器では追い炊き温度かどうかを判定するのに給湯器内部のふろ回路で湯温を測定しています。給湯器と浴槽の距離があればあるほど誤差が生じやすくなります。

寒い時期であれば±1.5℃程度の誤差は許容範囲です。お風呂の温度は1℃低いだけでも大きな温度差のように感じるため、微妙にぬるいと感じる場合は実際に湯温を測定してみることをおすすめします。

また、給湯器の使用年数が10年近くになっている場合、経年劣化の一つとして「設定温度通りにならない」という症状が少なくありません。給湯器の機器寿命・耐用年数は7年～10年のため、この時期に差し掛かっている場合はメーカーの点検を受けることをおすすめします。

created by Rinker

リビラック(Liviluck)

お風呂のお湯に温度ムラがある場合(上は熱いのに下が冷たい場合)は、浴槽内のお湯が上手く循環できていない可能性が高いです。

循環フィルターの汚れも確認できない状態であれば、循環ポンプそのもののパワーが弱まっているか、給湯器は正常でも循環アダプターに原因がある可能性があります。給湯器は新しく交換しても循環アダプターはそのまま古い物を使用しているというケースが多いため、循環アダプターの不具合は見落としがちです。

循環アダプターが怪しいという場合、給湯器メーカーよりもユニットバスのメーカーに相談したほうがスムーズに解決することがあります。