このページでは「給湯器の火がついたり消えたりする」「火が消える」という症状について記載しています。
もくじ
給湯器の火がついたり消えたりする
給湯器のリモコンにエラーが表示されていないかを確認
給湯器の火がついたり消えたりするという場合、給湯器の異常であればエラーが出ることが大半です。
ごくまれに「エラーを出すか出さないかのギリギリの境界」ということがありますが、基本的には点火不良・着火不良のエラーを出します。
この場合は単に「給湯器の火がついたり消えたりする」という内容で修理依頼するよりも、表示されているエラーの番号を伝えたうえで修理依頼してもらった方が話は早いです。
特にガス給湯器の場合はE121が表示されるケースが多いです。
給湯器リモコンの液晶に不具合がないかどうかを確認
給湯器の火がついたり消えたりするというのを給湯器リモコンの液晶で判断しているという場合、その液晶部に不具合がないかどうかを確認してください。
経年劣化により表示がかすれていたり、線が入ったりしている場合は「実際には火がついたり消えたりしていないのにそう見えてしまっているだけ」という可能性があります。
湯量を絞っていないかどうか
お湯の蛇口を開けたときに、一定の水量がないと給湯器は燃焼を維持できません。
蛇口を全開にしてどうなるかを確認してください。蛇口を全開にしても湯量が少ない場合は、以下の2点を確認してください。
エコスイッチがONになっていないか(高効率給湯器限定)
給湯器の出湯量を絞ったりしていて給湯器が全開で燃焼する必要がない場合は、給湯器の燃焼も途中で付いたり止まったりを繰り返します。このような場合は蛇口を全開にしたり、エコスイッチ(エコモード)を解除してみてどうなるかを確認してみてください。
フィルターが詰まっていないか
また湯量を絞っていないにもかかわらず、お湯側の蛇口を開けた時だけ湯量が少ない(水側は正常)という場合は給湯器のフィルターが詰まっている可能性があり、これはフィルターを掃除してあげることで症状が改善する可能性があります。
フィルターはいくつか存在するだけでなく搭載されている場所も給湯器の種類によって異なるため、詳細はご自身が使用している給湯器の取扱説明書をご覧ください。以下に一例を掲載しておきます。
排気筒周りに問題はないか
給湯器が酸欠状態に陥っている時、火がついたり消えたりという症状になることがあります。
屋内タイプの場合は排気筒に変形や破損がないかをチェックし、屋外タイプの場合は排気口が目詰まりを起こしていないかどうかを確認してみてください。
熱交換器、バーナー、ノズルの詰まり等による燃焼不具合の可能性
給湯器の使用年数が経過している場合は、燃焼部品の詰まり等による燃焼不具合の可能性があります。単純にノズルが詰まっていて燃料の噴出を邪魔している場合、調子が良い時は着火できるものの調子が悪い時に失火してしまうことがあります。
この場合はオーバーホール(清掃)で改善する場合もありますが、場合によっては掃除をしてもまたすぐに詰まってしまうことが予想されるため、部品交換になるケースも少なくありません。
給湯器の燃焼不具合=機器寿命の時に出やすい症状
給湯器の火がついたり消えたりするという症状は、給湯器が寿命を迎えた時に出やすい症状の1つです。給湯器の機器寿命・耐用年数は7年~10年となっており、耐用年数に差し掛かっている給湯器は修理しないで本体を交換した方が良いケースも少なくありません。
高額修理になるような場合は本体交換をした方がお得になるケースが多いので、その場合は給湯器の交換を検討することをおすすめします。
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強風などがないか
経年劣化のある給湯器で見られることが多いのですが「外で台風や強風があるときに火がついたり消えたりする」ということがあります。
これは強風によってはファンモーターに負荷が掛かったり、場合によっては排気筒や排気口から逆風を受けて火が消えてしまう(一時的に酸欠状態になってしまう)というケースです。この場合は強風がやむのを待つほかありませんが、強風が収まってから使用して問題がないようであれば故障ではないと考えられます。
また、風の影響を軽減する目的で屋外設置の給湯器に囲いを設置する場合は、給湯器が酸欠にならないように囲う必要があるので注意してください。